予防接種について
予防接種は、なぜ受けないといけないの?
予防接種の目的は、ふたつあります。
ひとつは、自分がウイルスや細菌に感染し、病気になって苦しい思いをしないため。
さらに、重い合併症のために後遺症を残したり、命を落としたりしないため。
もうひとつは、周りの人に感染を広げないため。
予防接種の「ワクチン」は、細菌やウイルスの病原性(病気を引き起こす力)を弱めて、
人体に安全な状態になっています。このため、多くの人はワクチンにより症状がでることはありませんが、
まれに感染した時と同じような症状がでたり、
ごくごくまれですが、重い障害が残ったり、命を落としたりする人もいます。
予防接種のほとんどは、注射ですから、痛いです。
打ったところが腫れて痛くなったり、かゆくなったりすることもあります。
「痛いからいや」
「予防接種をしてもかかることがあるから、しない」
予防接種を受けないという選択肢もありますが、
予防接種を受けない人が増えると感染症は広がり大流行する危険が高まります。
ワクチンをうけない人たちの集会で、はしかが流行したのは、記憶に新しいですね。
たくさんの人が予防接種をうけることで、予防接種を受けられない体質の人や
病気で免疫が落ちている人や乳幼児、高齢者など抵抗力の弱い人たちが
守られるのです。
風しん・麻しんのワクチンを受けましょう
風しんに妊娠初期にかかるとおなかの赤ちゃんが心臓の異常や難聴になる場合があります。
風疹の抗体検査や抗体が少ない人へのワクチン接種の助成があります。
市役所、保健所等にお問い合わせください。
麻しん(はしか)が海外から入ってきて、一部の地域で流行しました。
ワクチンを受けない人たちに集団発症し、各地ではしかが増えています。
予防接種のご案内1:詳しいスケジュールは、KNOW・VPDのホームページを参照してください
定期接種は三重県内の市町からの問診票があれば当院で接種できます
2ヶ月になったら早めにロタ・B型肝炎・ヒブ・肺炎球菌の接種を受けましょう。
<<ロタウイルスワクチン>>
ワクチンは2種類ありますが、当院ではロタテック(3回経口接種)を主に取り扱っています
令和2年8月1日以降に生まれた児を対象に、10月1日から定期接種になりました
生後6週から32週になるまでの児が対象です
(1回目は生後6週から15週になるまでに受けてください)
<<B型肝炎>>
生後2ヶ月から1歳未満の児が対象です。
<<Hib(ヒブ)ワクチン>>
生後2ヶ月から接種を開始します。
<<小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)>>
生後2ヶ月から接種を開始します。
<<4種混合(百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ)>>
生後3か月から接種を開始します。
<<BCG>>
1歳未満で接種します。
ヒブと肺炎球菌の接種が終わる5~6ヵ月ごろに接種するのがおすすめです。
<<日本脳炎>>
生後6か月から接種可能です。
3才以降に接種することが多かったのですが、早期に接種をすすめられるようになっています。
1期は6か月から7歳半まで、2期は9~12歳で接種します。
※接種漏れ者に対する緩和措置について
平成7年(1995年)4月2日~平成19年(2007年)4月1日生まれの方は、
20歳未満の間で定期予防接種(無料)ができるようになりました。
<<MR(麻しん・風疹混合)ワクチン>>
Ⅰ期:1歳になってから2歳になるまでの1年間
Ⅱ期:小学校入学前(年長児に相当)の1年間
<<水痘ワクチン>>
1歳から3歳未満の幼児が対象です。
3~12か月あけて、2回接種します。(おおむね6か月後が推奨されています)
<<DT2種混合(ジフテリア、破傷風)2期>>
11~12歳で接種します。
<<子宮頸がんのワクチン>>
長く副作用が懸念されて接種の推奨がされていませんでしたが、ワクチン自体の副作用と考えにくいこと、子宮頚がんの患者が増えていることなどから
対象年齢の女子(津市では、高校1年生に相当する年齢の方)に送られていますが、
この数年積極的勧奨がされていなかったため、希望者は保健センターで予診票を受け取る必要があります。
保護者・本人でよく話し合ってご検討ください。
当院では主にガーダシルを取り扱っています。
当院で接種希望の方は電話でお問い合わせ下さい。
<<成人の肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)>>
65歳以上(60歳以上で特定の病気の方)を対象に、平成26年10月1日より定期接種になりました。
定期接種対象の方には、問診表が届きます。
すでに接種料金の助成を受けた方は対象外です。
津市の方は一部負担金が2500円です。(市町により金額が異なります)
対象の年度以外の年に受けたい方には、助成制度もあります。詳しくは各市町村にご確認ください。
インフルエンザワクチンと併用し、肺炎を防ぎましょう。
★小児の肺炎球菌ワクチン「プレベナー13」も65歳以上の方に接種できますが、
定期接種の対象外です。
<<インフルエンザ>>
65歳以上(60歳以上で特定の病気の方)が対象です。一部負担金(市町によって異なります)があります。
予防接種のご案内2
任意接種:接種費用を自己負担する必要があります。
<<B型肝炎>>
平成28年4月以降に生まれた児を対象に、10月から定期接種となりました。
思わぬところで感染し(事故や災害時に救援活動で感染した方があります)、慢性肝炎や肝硬変などの重い肝臓病にならないために、すべての方に接種をおすすめします。何歳でも接種可能です。
<<ロタウイルスワクチン>>
令和2年8月1日以降に生まれた児を対象に、10月1日から定期接種に。
<<おたふくかぜワクチン>>
1才と5才ごろの2回接種をおすすめします。MRと同時接種するとよいでしょう。
幼児期では軽い症状のことが多いですが、中耳炎や髄膜炎、男性では睾丸炎になることもあります。
<<インフルエンザ>>
生後6か月から接種できます。
毎年10月~12月ごろに接種してください。
13歳未満では2回接種(2~4週間あけて)がすすめられていますが、小学生以上では、1回でも効果があるという意見もあります。
2回接種してもインフルエンザにかかることがありますので、回数については担当医とご相談ください。
小学生になるまでの子どもは、1回では十分免疫がつかないため2回接種が必要です。
他のワクチンとは違い、接種してもかかってしまう確率が高いですが、後遺症が残ったり、命を落としたりという重症化を防ぐことと、大流行を起こさせないことができます。